カメラマンにおすすめの本

カメラマンとして成功したいあなたへ。ストーリーとしての競争戦略の大切さ。

こんにちは、カメラマン向けビジネスサイトのきょうしゃです。

今回は、楠木健氏の著書『ストーリーとしての競争戦略』についてご紹介します。

この本では、ビジネスの戦略において「違いをつくること」が重要であると説かれており、現在までに30万部の売上を誇るベストセラー本となっています。

日本中にたくさんいるカメラマンの中で自分だけの違いを作るための方法。そして長期的に利益を上げる方法。

その考え方が凝縮された本となっております。

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戦略ストーリーはまず「コンセプト」つくりから

コンセプトは、商品やサービスを提供する際の基本的なアイデアや方向性を示すものです

具体的には、「誰に何を売るのか?」という問いに答え、自社の製品やサービスが何を解決しているのか、何を提供しているのかを明確にすることが必要です。

コンセプトを深掘りすることで、「なぜお金を払うのか?」という消費者の心理やニーズを考えることができます。

これは、商品やサービスの特徴や価格だけでなく、その提供する価値や利益についても考えることを意味します。

例えば、ある企業が高級な化粧品を販売する場合、そのコンセプトは「高品質な化粧品を提供することで、顧客の美容・健康に貢献する」といったものでしょう。

この場合、「なぜお金を払うのか?」というと、顧客は美容や健康を維持・向上するために、高品質な化粧品を購入するという意識があると考えられます。

また、コンセプトをもとに、製品やサービスの開発やマーケティング戦略を立てることができます。

コンセプトが明確であれば、そのコンセプトに合わせた製品やサービスを開発し、それを正しく伝えることができます。

その結果、顧客に商品やサービスの価値を伝え、需要を創出することができます。

重要な点は、コンセプトを策定する際に、リアリティをもって考えることが必要です。

つまり、コンセプトが抽象的であったり、現実的ではない場合、消費者からは支持されず、需要が生まれにくくなります。

そのため、顧客のニーズや市場動向を考慮しながら、コンセプトを設定することが重要です。

ストーリーに「キラーパス」を組み込む

「キラーパス」とは、競合他社に対して優位性を持つ戦略のことを指します。

合理性の高い事業は、誰から見ても合理的だと思われるため、顧客が払いたいと思う水準(WTP)が上がりにくい傾向があります。

そのため、競合他社との差別化を図るためには、非合理性を戦略に取り入れることが必要です。

スターバックスの場合、コーヒーショップという合理的なビジネスに対して、非合理的な要素を取り入れることで、顧客ロイヤルティを高めることに成功した企業として非常に有名です。

例えば、店内にソファー席を設けたり、注文後は店員がお客さんを放置するなど、回転率を度外視した非合理的な方法を取り入れたことが挙げられます。これらの方法は、スターバックスのコンセプトである「第3の場所」というコンセプトに合致しており、顧客にとって居心地の良い空間を提供することができました。

こうした非合理的な要素を戦略に取り入れることで、スターバックスは競合他社との差別化を図り、顧客ロイヤルティを高めることに成功しました。

その結果、世界的な会社に成長することができたのです。

このように、非合理性を戦略に取り入れることが、キラーパスを見つける上で非常に重要な要素となるのです。

そして最も大事なこと「やってみなはれ」

どんな素晴らしい戦略でもやってみないとわからないです。

そのため、事前に失敗のラインを設定しておくことが非常に重要です。

失敗のラインとは、戦略的な取り組みがうまくいかない場合にどこで諦めるか、あるいは切り替えるかを決めることです。

例えば、ある新しい商品を開発する場合、何個売れたら成功と考えるか、何個売れなければ失敗と考えるか、といったように具体的な数字で設定します。

このようにして事前に目標を設定しておくことで、失敗した場合にも早期に対応することができます。

また、開業の際には閉店のルールを決めておくことも大切です。

このルールとは、例えば一定期間内に何回も利益が出なかった場合、あるいは一定期間内に客数が目標に届かなかった場合など、閉店する条件を事前に決めておくことです。

このように事前に失敗のラインを決め、開業時には閉店のルールを決めておくことで、失敗時の損失を最小限に抑え、リスクマネジメントをしっかり行うことができます。

そして、失敗から学び、改善していくことで、より効果的な戦略を展開することができます。

まとめ

本書は500ページあるのでとてもじゃないが、書ききれない部分がありました笑

だからこそぜひ手に取って読んでみてほしいです。

単にやる気だけでは事業は長続きしないため、10年や20年を見据えるためにも戦略ストーリーが必要であると説いています。

本書では、成功企業の事例を取り上げ、彼らがどのように戦略ストーリーを描き、実践したかについて詳しく紹介しています。

特に、カメラマンにとっては非常に有用な内容も含まれています。

500ページあるため、全てを紹介することはできませんが、本書を読めば、長期的なビジネス展開に必要な戦略の重要性や、戦略ストーリーの作り方、成功企業の事例などについて深く理解することができます。

カメラマンに限らず、ビジネスをする上での知識を深めたい人におすすめの一冊です。

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