近年、インサイトの注目度が上がってきております。
インサイトとは本音という意味で、
複雑化された消費行動の分析やセルフマネジメントの重要度が
増している中、「本音を知る」「本音にアプローチする」という観点からインサイトの重要度も高まっております。
ビル・ゲイツ、スティーブ・ジョブス、松下幸之助など超有名企業の経営者が本音と向き合う時間を設けており
私たちも例外ではなく、インサイトを知っているだけで
モチベーションの維持や顧客満足度の向上など様々なメリットがあります。
そんな自分の本音に向き合うメリットとその方法をお伝えします。
自分の本音と向き合うメリット
自分を客観視できる
ほとんどの人は本音を知らないだけ(知りたくないだけ)で行動と本音は別だと言われています。
例えば、自分の好きなタイプと過去の付き合ったことのある異性の共通点が違ったり
とある商品を買った理由の本音が違ったりと、
一見それらしい理由で行動していても本音突き詰めると全く違う理由だったりします。
また、自分の心の奥底の生々しい本音を知る事によりメンタルが強化され、
本音をベースにした行動指針で軸のブレない人間力を確立することができます
自己成長やモチベーションを高めることができる
ヘッジファンド経営者のレイ・ダリオ氏によると「ほとんどの自己成長を阻む要因は自分自身の心の弱さと気付かされた」と言っているように、
自分の本音に向き合い続ける事によって、目標やなりたい自分などを補足し続けることがき、
自己成長やモチベーションの維持につながります。
ビジネスでの顧客満足度が上がる
購買行動とはインサイトの刺激だと言われています。
先ほども言ったように消費行動とインサイトは矛盾していて、
本音を探ってピンポイントにアプローチできるかが顧客満足度を上げる鍵のひとつです。
顧客のインサイトもまた、実際の行動や発言と矛盾しており、
その矛盾を発見できるのは矛盾を知っている人だけです。
顧客のインサイトを満たすことができれば自然と顧客満足度も上がるということです。
その為には自分の本音を知るトレーニングが必要と言うことになります。
自分を分析できような人が他人を分析する事なんてできませんよね?
自分の本音と向き合う方法
では、自分の本音と向き合うのはどうすればいいのか?
この章で本音を知る方法3つをお伝えします。
1人の時間を作る
何もしない1人の時間を作ることが大切です。
人は、最もリラックスしている時間と何かに集中している時間の脳の構造が似ていることが知られています。
この時間を利用して、インサイトの発見や難しい問題に直面した時にも役立てましょう。
1人に時間を作る方法としては、1人旅や湯船に浸かるなどが有効です。
なぜなぜ分析をする
なぜなぜ分析とは、トヨタ方式の問題が発生した際の再発防止策の方法で、5回のなぜを繰り返すことで真因(本音)に辿り着くことができます。
この方法は、他人・自分問わず、何かを買った時や何か行動を起こす時、漠然とした喜怒哀楽などにも有効です。
1つ1つの小さな行動から自分のインサイトに近づいていくことができます。
ただし、「なぜなぜ分析」は本音とはかけ離れたところに行ってしまうこともあるので、必ず根拠に基づいた解釈をするように心がけましょう。
瞑想
瞑想は坐禅を組んで静止することによって、リラックスした状態をつくり出します。
雑念や漠然とした不安要素を取り除き感覚の研ぎ澄まされた安定した精神状態をつくり出すことができます。
本音と向き合うだけでなく、アイデアの発想やストレスの発散にも役立ちます。
一流のスポーツ選手や世界的な経営者、大企業の研修でも瞑想を実践しています。
日記をつける
自分自身の思考や感情を記録することで、自分自身と向き合うことができます。
また、日記を振り返ることで、自分自身の成長や変化を見ることもできます。
マインドフルネス
マインドフルネスは、今現在起こっていることに意識を集中することで、心を落ち着かせる方法です。
マインドフルネスを実践することで、自分自身と向き合うことができ、自分自身の感情や思考に気づくことができます。
コーチング
コーチングは、自分自身の目標や課題をクリアにするための手法です。
コーチングでは、自分自身に問いかけることで、自分自身の考え方や価値観に気づくことができます。
アートセラピー
アートセラピーは、芸術的な手法を使って、自分自身の感情や思考を表現することで、心の問題にアプローチする手法です。
アートセラピーを実践することで、自分自身の内面に気づくことができます。
怖がらずに自分の本音と向き合いましょう
自分の本音を知るためには、日々の生活の中で感じる感情や考えを振り返ることが大切です。
その過程で、自分が抱える悩みや不安、望みや欲求が明らかになってきます。
これらの気持ちをただ受け入れ、否定せずに受け止めることが、自分の本音と向き合うための一歩となります。
また、自分が抱える本音や欲求が、下品であったり、社会的に許されないものであったとしても、それを否定したり自己嫌悪に陥る必要はありません。
人は誰でも、完璧な存在ではありません。
自分自身を許し、自分らしく生きることが大切です。
まとめ
ビジネス面でも自己成長の面でも重要なインサイトの概念。
自分の本音と向き合うのは気力が入りますが、顧客のインサイトを分析する為には自分のインサイトを分析して練習する方法は適切だと言われています。
自分の本音、顧客の本音を知ることができれば仕事面でもメンタル面でも大きな成長を実感することができるでしょう。
※本記事の内容は、執筆当時の学術論文などの情報から暫定的に解釈したものであり、特定の事実や効果を保証するものではありません。
また、一般的な心理学的な視点から見た場合の見解でもあります。