社会活動をするにあたって自分が属している業界の分析というのはとても大切です。
その一方で種類が多く複雑で難しいという点があったり、
そもそも分析方法を知らなかったりとあります。
今回は忙しいカメラマンの皆さんに向けてマクロとミクロという視点で
出来るだけ噛み砕いた表現で業界分析のコツを説明しています。
業界分析によって行動指針が大きく変わってきますので、ぜひご覧ください。
業界分析の目的
情報に敏感になる。
課題として捉えるのか?機会として捉えるのか?
の違いは情報キャッチの速度と捉え方が重要です。
業界分析をすることによって、日々起こる出来事や動向が
自分にどんな影響があるのか?影響を受ける要素になるのか?を的確にキャッチできるようになります。
これらの分析はマーケティング戦略のベースにもなります。
マクロで業界を見る
経済要因
自分にとって、顧客にとってどんな経済要因があるのか分析します。
景気が悪くなれば予算はシビアになり、
好景気になれば予算は寛大になっていきます。
インボイス制度、消費増税、賃金の増加など我々カメラマンにとっても、
様々な要因で利益が減ったり上がったりします。
これらの要因を分析しておくことで、様々な対策を講じることができます。
例えば10年に1度と言われていたリーマンショック級の大不況も今やそれよりも短いスパンで来るほど、
先行きの見通せない経済状況になっている中で企業は長期目標の期間を短く設定し、主に中短期の企業目標を重視しています。
我々カメラマンにとっても例外ではなく、来る増税や不況に対してどのような対策を練るべきなのか?
という取り組みが大事になってきています。
私が実行している解決策のひとつに不況に弱いビジネスと不況に強いビジネス。
収入源を多角化してリスクに備えるという取り組みをしております。
詳しくは下記で解説しておりますが、誰でも実行できるものなのでぜひご覧ください。
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社会要因
コロナ禍、ショート動画などの流行、ライフスタイルの変化など、
様々な社会要因から自分にどう影響するのか分析します。
例えばコロナ禍によってライブ配信市場は映像業界に大きな影響を与えました。
結果論ですがあの時「もっと早く参入しておけば」と思う頃には
機会から課題へと変わってしまっています。
ビジネスはスピード勝負とはよく言ったものですね。
瞬時に「こうなるのではないか?」を軸にPDCAサイクルを回転させれば
シェアを伸ばせたかもしれません。
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このようにライフスタイルや社会情勢の変化に瞬時に対応できるかどうか?
は機会になるのか?課題になるのか?の分かれ道となります。
技術の進化
高品質・安価・取り回しの効きやすいDSLRムービが台頭して久しく、
映像業界にはワンオペのムービーカメラマンが多く参入して、業界全体の参入障壁は大きく下がりました。
よって、今では企業と個人の群雄割拠となりまさにレッドオーシャン化しています。
例えば、今後5Gサービスがどんどん増えていくことが予想されますので、
何かビジネスのきっかけになるのではないかとNTT(5Gの開発はNTTです)の説明会に参加させてもらいました。
私の感想は今後のカメラマンの需要は増えにくいと感じました。
理由は遠隔操作や高画素映像などで、
技術がテクノロジーに取って代わる趣旨の発言が多くあったからです。
「複数人いたカメラマンの数が減ってオペレーターが1人で操作できる。」
「高画素になりユーザーが見たいところを自分で操作して見れる」
など、カメラマンとして解釈して脚色している部分もありますが、
常識では考えられないようなことができるようになるため。
5Gを課題ではなく機会にするためにはどうすればいいか?を策定中です…笑
ミクロで業界を見る
市場のポテンシャルはあるのか?
そもそも論私たちの参入している市場が
成長しているのか?成熟しているのか?衰退しているのか?
を分析するのはとても大事です。
どれだけ良い商品を作っても、元の市場が小さければ売れないですからね。
この着眼点を持っているだけでも「課題は?」と「機会は?」と分析できます。
どんな業界にも市場調査はあります。
毎年目を通すようにしましょう。
総務省 : 令和4年版情報通信白書
ニーズはあるのか?
市場規模が分かった次は、ニーズのある商品を市場に投下します。
市場のポテンシャルがあってもニーズの無い商品を出してしまっては売れません。
私の例で言うと
七五三といえば写真撮影ですが、市場の開拓ができるのでは?
と映像商品を提供してみたのですが。
全く売れなかったです(いや…かすりもしなかったです)。
この結果を踏まえて2つのことを学びました。
・安易な考えではニーズを捉えることができない。
・長い文化の中で根付かなかったものは既に誰かが行動済みで同じように失敗しているのだと…
私のように市場を捉えてもユーザーを捉えなければ結果は出ません。
ニーズの捉え方にも様々な方法がありますが
競合を分析してみるとそれだけで新しい発見につながるので簡単でおすすめです。
自分を分析する
自分を分析する上で主な大事なポイントはリソースと強みです。
投資できる時間とコストを洗い出して、自分の強みをベースとした事業展開をしましょう。
強みによって差別化と集中投資が可能になるので、
大資本にも負けない事業展開ができます。
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まとめ
こまで読めばお分かりいただいてると思いますが、
受け身で捉え情報は課題になり・能動的に行動した情報は機会になります。
ビジネスは競争ではありません。差別化して賢くスマートに勝つためには積極的に知ることが大切です。
今回は中小企業診断士の試験でも必ず出題される「PEST分析」「3C分析」
を軸に噛み砕いて説明させて頂きましたが、差別化するためには知るための分析が必要です。
ぜひ、この機会に分析してみてはいかがでしょうか?