2025年5月、ソニーはフルサイズシネマラインの小型機「FX3」にマイナーチェンジを施した新モデル「FX3A(ILME-FX3A)」を正式発表しました。
外観や基本性能は従来のFX3をほぼ踏襲しつつ、一部ハードウェアを現代のニーズに合わせてアップデートしています。

明確に確認されている主なアップデート
① 背面モニターの解像度向上(144万ドット → 236万ドット)
FX3A最大の物理的な違いは背面の可動式LCDモニター。
従来モデルの約144万ドットから、約236万ドットに高精細化され、撮影中のピント確認やメニュー操作がより快適になりました。
映像制作者にとってこれは画面越しの判断精度を高める重要な進化といえるでしょう。
出典:CineD公式レビュー
② NFCと赤外線リモコン受信部が削除
FX3AではNFC(近距離無線通信)機能と赤外線リモコン受信部が省略されました。
ワイヤレス接続やリモート操作はBluetoothやWi-Fiが主流となっているため、旧来の通信方式を整理し、よりシンプルな筐体構成に移行した形です。
出典:CineD公式レビュー
その他の仕様はFX3と同一
- センサー:12.1MP 裏面照射型Exmor R CMOS(フルサイズ)
- プロセッサー:BIONZ XR
- 動画性能:
- 4K 120p / Full HD 240p
- 10bit 4:2:2 内部記録
- HDMI経由で16bit RAW出力対応
- カラープロファイル:S-Cinetone / S-Log3 / HLG など
- 外観・サイズ・マウント・電源など:基本的に従来のFX3と同じ
価格と発売時期
- 発売日:2025年5月
- 海外価格:3,899ドル
- 日本国内価格(予想):約55万円前後(為替・流通による変動あり)
まとめ
ソニーFX3Aは「見た目はほぼ同じ」ながら、ディスプレイの高精細化と通信機能の整理という実務的な改良が加えられたマイナーチェンジモデルです。
既存のFX3ユーザーにとって買い替えの必要性は低いかもしれませんが、これから導入を検討するユーザーにとっては現時点で入手できる最新の最適化バージョンと言えるでしょう。
