「AI活用は大企業の話」と思われがちですが、実際のところ、マーケティング・商品企画の現場ではすでに珍しいことではなくなっています。
商品企画職の3人に2人が生成AIを利用
MarkeZineが2026年4月に報じた調査によると、「マーケティング・商品企画」職に所属するビジネスパーソンの生成AI利用率は67.7%にのぼり、「経営・経営企画」「技術・研究・開発」「営業推進/企画・広報・宣伝」の他3職種と比べても5ポイント以上高いという結果が出ています(出典:MarkeZine「生成AIは『仕事の前提』へ。利用率6割のマーケティング現場から見えた、効率化の先にある『次の一手』」2026年4月21日)。
この調査では、ビジネスパーソン全体と比べてもマーケティング系職種の利用率はおよそ3倍という高い水準にあることも示されています。
実際に使われているツールの内訳
同調査では、利用されている生成AIサービスの割合も公開されています。
| ツール | 利用割合 |
|---|---|
| ChatGPT | 44.1% |
| Copilot | 40.2% |
| Gemini | 29.2% |
| NotebookLM | 4.4% |
| Sora(動画生成)※サービス終了 | 1.3% |
ChatGPT・Copilot・Geminiが上位を占める一方、資料作成を得意とするNotebookLMはまだ4.4%と少数派であることが分かります。裏を返せば、NotebookLMのような「資料をもとに正確な回答を返す」タイプのツールは、今のうちに使いこなせるようになっておくと周囲と差がつきやすい分野とも言えます。
何に使われているのか
用途別に見ると、週1回以上の利用がある業務の上位は次の通りです。
- 情報収集・検索:67.8%
- テキスト生成(メール・レポートなどの文章作成):61.7%
- テキスト処理(文章の要約・校正):54.0%
つまり、現場で最も使われているのは「派手な自動化」ではなく、情報を集める・文章にする・整えるという、地味だけれど時間のかかる作業だということです。
中小企業・個人事業主にとっての意味
大企業の調査結果ではありますが、ここで使われている用途は、規模の大小に関係なく共通する業務です。
- 競合や市場の情報を調べる(情報収集・検索)
- 提案書・案内文・報告書の下書きを作る(テキスト生成)
- 長い文章を要約する、誤字脱字を整える(テキスト処理)
数字が示しているのは、「AIを使うかどうか」ではなく「気づいて、慣れておくかどうか」で差がつく段階に入っているということです。実際、食品メーカーのマルサンアイがAIエージェント導入によって商品企画の調査・資料化にかかる時間を短縮したという事例も報じられており(出典:Impress AI Watch、2026年7月)、規模を問わずこうした取り組みが広がりつつあります。
何から始めればいいか
いきなり全部を変える必要はありません。まずは、
- 今、時間がかかっている「情報収集」「文章作成」「文章の整理」のどれか1つを選ぶ
- その作業でAIに下書きを作らせてみる
- 結果を見ながら、指示の出し方を調整する
この3ステップだけで、多くの方が「思っていたより早く終わった」という感覚を持たれます。
まとめ
生成AI活用は、もはや一部の先進企業だけの話ではありません。マーケティング・商品企画職ではすでに3人に2人が使っている現実があります。「自分の業務のどこに使えそうか」を、一人で悩むよりも実際に手を動かしながら確認する方が早く答えが見つかります。
出典
- MarkeZine「生成AIは『仕事の前提』へ。利用率6割のマーケティング現場から見えた、効率化の先にある『次の一手』」(2026年4月21日)https://markezine.jp/article/detail/50632
- Impress AI Watch「マルサンアイ、AIエージェント導入で商品企画の調査・資料化にかかる時間を約半分に短縮」(2026年7月)https://ai.watch.impress.co.jp/
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